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異業種間の交流と、バームクーヘン [living in Japan 2010]

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以前から「この方と話していると本当に勉強になるなぁ」と思えるような方に出会うたび、そうした方々がみんな「異業種の人と関わる大切さ」についてお話されるなと感じていました。そういうお話を聞く度「大切なのはなんとなく分かるけれど実感としてはよくわからない・・・」というのが正直な感想だったのですが、最近「おー、これがそういうことかー!」と感じる経験をしました。

私の大学での専攻は「開発・環境専攻」という名前で、文字通り国内や国外の開発問題や環境問題について広ーく浅く勉強しています。また外国語学部なので4年間かかけて1つの言語を集中的に学びますが、そこではスウェーデン語を専攻しています。そんな中で3年間(+1年のスウェーデン留学)の大学生活では開発問題や環境問題やスウェーデン語やスウェーデン社会について学んでいたのですが、留学中に日本語教育に興味がわき、今年から同じ大学の「日本語専攻」の授業にもお邪魔して、日本語教育についても学び始めました。

他専攻の授業を受講している学生はあまりいないので、日本語専攻の授業では私一人もぐりのような状態・・・つまり浮いてます。 そんな中で気がついたのは、他専攻の学生さん、つまり私自身の専門と異なる分野に興味を持ち学んでいる学生さんは、私や普段私が接している人たちとは、全然違う視点を持っているということです。もちろん共通の知識や認識が同じなので、共通の理解はあるのですが、ものごとをみる視点、それを分析するために取り出してくるもの(理論や、理論を提唱した人物)などが異なり、まさに「そんな見方もあるんだー!」の連続です。ちなみに笑いのツボも違いました。彼ら/彼女たちも私と話していてそう感じるようで、「あぁこれが皆さんがおっしゃっていた“異業種間の交流”というものなんだ」と思い、物事を新しい視点から見る感覚に目からうろこが落ちる思いでした。

グローバル化で世界のシステムが複雑関わりあっている中、物ごとを一元的に見ることはできなくなってきています。「自分が見ている問題」が複雑なシステムの中でどのような位置にあり、どのように他の事象と関わり合っているのかを知るためにも、いろいろな方向から物事をみる力を身につけることが、必要だと思います。異業種の方と関わる大切さは、そこにあるのかもしれません。

ちなみに交流のあるNPO法人代表の方が、こうした異業種間の交流について「バームクーヘン」を用いて例えていらっしゃいました。「バームクーヘンの1つ1つの層」=「異業種間の層」で、「そのバームクーヘンに串をズバッとさすように、異業種間の交流を活性化ささえる役割を担いたい」というお話でした。

私も自分のいる層に留まらず、自分でぐいぐい他の層にも顔を出す行動力と好奇心を持って進んでいきたいなーと思います。
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